千代田区

不穏なことが続いています

冷静に冷静にと、言い聞かせても湧き上がる思い

年末からにわか勉強で、悪化する中東シリアイラクの情勢を学んでいました。
私の周辺の感性のするどい人たちが、中東を学ばないとだめだと、繰り返し言うので
世界史苦手と思いながら、ノートに地図を書いて、
覚えていくうちに、少しずつ、イスラム教の宗派、争い、考え方の違い、
どことどこが仲が良くてどことどこが仲が悪い、どこがお金持ちで、なぜいま石油の値段が安いままなのかと

こどもたちに「うざがられ」ながら、聞いて聞いて、こういうことなんだよ、小学生のように
学び始めたのが年末年始のこと。

湯川さん、後藤さんのイスラム国の人質となり、さまざまな駆け引きの末に
甲斐なく残酷に殺されてしまった、後藤さんにはまだうまれたばかりの小さな赤ちゃんが
いるというのに、私のように、無関心で無知な人々に、
中東の紛争地の状況、そこにいる子どもたちの置かれる状況の悲惨さと、そして希望を
彼は伝えたいという一心だったのだそうだ。

「彼をほこりに思う」との後藤さんの奥さんの思いに私は共感をもち、
心のとどまり先がみつかったように思いました。
それにしても、日本の政治は、わざわざ、危険な方向に突き進み、
もうひき戻すことできないところまで来てしまったような気もする。

憎しみは何も生まない、政治は、力による対立と対決を好む、
敵視することで、排外主義的共感と一致をすることで権力の正統性を
強固なものにしたいから?、国内にも残虐な事件が続く、

正確ではないかもしれないけれど、憎しみや闘いからは何も生まれない、
そのことをイスラムから学んだとする、彼のメッセージは日本人の心にきちんと届くのか
私たちはどうするのか、思いはめぐる。

以下の本が、年末の仕事の行きかえりで読んだ佐藤優さんの入門編の本。
戦争の予兆なんて、まあ過激な表現と思ったけれど、
2015年、ちっとも過激じゃない、そのとおりになっている。

目には目を、歯には歯を、
じゃ、何もよくならないのに。

彼らの死を悼みつつ、私らもっとしっかりしなきゃと思います。

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