GP赤プリの受け入れスタート

 いくら豪華でも、生活の場としてはイマイチかもしれないけれど、多くの人の求めに応じて、明日から赤坂プリンスでの避難者受け入れがスタートします。

 今日、大山副区長から区議会各派協議会に正式に報告がありました。
 6月30日までの2ヶ月半の短期ということもあり、果たしてどれだけの方が来て下さるだろうかと思いましたが、700室1600人受け入れ可能という枠に対して、すでに昨日段階で140所帯364人の申し込みが来ているそうです。
子どもたちも乳幼児から高校生まで80人以上が含まれ、地元の番町小学校や麹町中学校に通学の予定です。
 東京都と赤坂プリンスとの関係で協議がされているものの、生活全般については地元区千代田区の出番です。今日の話を聞く限りでは、日常生活のことから、地元被災地の情報のお知らせ、学校、保育、医療や買い物、洗濯、食事、リフレッシュそのた福祉サービスなど、体制づくりについては知恵を尽くされていました。

 ホテルということで、自炊ができなかったり、洗濯もコインランドリーだったり、いろいろ不便もあるのではないかと思います。それでも、居住者のニーズが把握できて対応可能なことは千代田区としても、社会福祉協議会としても、万全をつくされることと思います。
 体育館とは違い、半ばマンションのようなものなので、物資を配布するようなボランティアは必要がないとの考えで、セキュリティーのこともあり、市民ボランティアは位置づけない考えからスタートするそうです。それでも東京都には200件を超えるボランティアの申し入れがあるというから東京都民もたいしたものです。と同時に、セキュリティーを重視せざるをえない運営側の考え方も理解できるところです。

 気がかりは、30キロ圏外の、短期避難で済む家族という前提だけど、そんな短期で安全が確認できるとも思えないのも事実です。地元の小中学校で学んでいただくのですから、まだ安全が確認できず、あるいは、まちや自宅の再建までは千代田区でがんばりたいと言ってくださる方には、長期にわたる受け入れ住宅が必要です。千代田区でできることを最大限(たとえば、あいている参議院宿舎とか、ウイークリーマンションの借り上げ、あるいは買い上げなど)知恵を尽くすべきだと思います。

 このような時は、知恵の出し合い、批判や批評ではなく、もっと良い知恵はないか、もっと良い知恵はないかと、みなが考え、善意の足し算でこの事態を切り抜けていかなければならないと思います。

 その点で、赤坂プリンスの開放は、どのような政治的要素があろうとも、開発の意図があろうとも、とても良い、民間企業による社会貢献の姿だと思います。

 東電の保養所や社宅もあちこちにあると言っている人もありました。赤プリの開放にもメールでのお願い合戦がありました。良い知恵を出し、ランドセル、制服、赤ちゃんグッズなど、上手に都合しあって、紀尾井町に来てよかったと思ってもらえるように、私たちも力を尽くしたいものです。

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