3月30日(木)10時〜臨時トケイシン、二番町は採決すべきでないが多数に!

激動の3月終わる
魂が吸い取られるような緊張感だった。
二番町の地区計画の変更、文教地区として60メートル以下の高さ規制を守り続けてきた番町に
日テレさんが90メートルの超高層を建てるという。
高さ60メートル→90メートルに
容積率540%マックス→700%に
2500平米の広場や地下鉄駅へのバリアフリーなど地域貢献をするので、
高さと容積のダブルの緩和を求めてきた。
都市計画法21条の提案制度を使って昨年10月に千代田区に出してきて、
千代田区はそのまま良しとした格好だ。

開発手法として、再開発促進区を使うという。
正直、再開発促進区はこのような都心の住宅地で使うような制度ではない。
広大な工場跡地とか、海沿いの開発など想定して作られた制度を、石川区政時代から
飯田橋のさくらテラスなど、拡大解釈して利用するようになっていた。

普通なら、制度の適用を認めない運動があっても当たり前のところ、番町住民は
再開発促進区、すなわち容積の緩和については、地域貢献(広場・バリアフリー・エリマネ)の必要性に応じてOKだと聞いた時、
この話はすぐに調整可能だと思った。
ところが、千代田区は頑なに、高さも容積もと、双方の緩和を日テレに捧げる道を望んだ。
私には訳がわからなかった。なんで??容積もらえればいいじゃん。なんで??

わからない、今でもわからない。
当然ながら住民は街を守ろうとする。それは四番町で同様の超高層開発を意味するからだ。
3月に実施した17条縦覧における意見書は、
わずか2週間で3978件、約4000通という空前絶後の件数が出された中で、
2872通が賛成、1088通が反対、7対3で圧倒的に賛成が多いと見えるが、
内容を確認すると、日テレ通り沿道住民では、賛成275件、反対658件、3対7で反対がダブルスコアで多い。
二番町住民においても、賛成64対反対90で、4対6で、やはり圧倒的に反対が多い。

この日は、報道陣がたくさん撮影に入り、都市計画審議会の会場とは思えない緊張感。
会場周辺は、横断幕を持つ住民が取り囲む。
傍聴席は、第2第3会場(第3は本会議場の傍聴席)までいっぱい、130人が見守る状態。
様々な議論があった後、岸井座長は今日採決をすべきかどうか皆さんに聞きたいと、賛否を聞いた。
その瞬間、消防・警察の委員のかたが、自分たちの役割は建築の是非を判断するにあらずと、退席される。
採決すべきが6人、採決すべきでないが10人、審議会の専門委員の皆様に、手順手続のあるべきの判断
その後の適切な調整を委ねることになった。

報道記事を添付しておく。
3月31日東京新聞/「判断すべきは住民であるべきだ」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/241176
3月31日朝日新聞/「日テレ高層ビル計画、千代田区審議会で採決見送り」
https://news.yahoo.co.jp/articles/55f4ca08645a90fd9684105813a2ef48d5239a1d

気がつけば、もうすぐ統一地方選挙・・🌸
一人でも多く、公平で公正な感性の持ち主を、議会に送り込んでください。
たくさんの煌びやかな、男性女性が手を挙げてくださっているようです。
最近は、くじ引き民主主義という言葉があり、無作為抽出で選ばれた会議は環境問題などで、
素晴らしい知性を発揮すると言われています。
選挙という制度の限界も感じます。しかし、そこに選挙がある以上、
しっかりと住民の声が届くものにするしかない。
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私も微力を尽くしますが、やはりフレッシュな人に活躍してほしい。

4月2日(日)午後3時〜、はまもり事務所をオープンする。
また、どのような出会いと気づきがあるか楽しみでもあるし、緊張でもある。
千代田の未来がより良いものになるよう、可能性を大きく開いていけたらなと思います。
よろしくお願いします。

2023年4月1日

小枝すみ子拝