昨夜、9月19日、安保法は成立し、
海外で武力行使できる国になった特別委員会の採決は強行採決などという上品(?)なものではなかった。
存在しないものを、存在したかのように記録する「ねつ造採決」。
だまし討ち採決。国外のテレビでは、ラグビーのような風景と報じたそうだが、
たまたま、娘とこの瞬間をテレビで見た時の驚きと衝撃、
デモに誘っても行かなかった娘が、もっとも怒った瞬間だった。「なにこれ、こんなことで決めていいの、決まったの・・・?なんで?」
さらに新聞の報道を見て、「テレビを見ないで、これだけ見ても、あのめちゃくちゃなやり方はわからないよね。忙しい人にはわからないよね。」と、私のように政治の中で、いささかすれっからしたものとは違う、純粋なとまどいや反応がとても新鮮に思えた。もっとも怒ったのは、とても採決したとは見えない混乱のさなか、NHKが「参議院特別委、法案可決」とテロップをうった時だ。
そこにない事実を上書きしていく、それも打ち合わせ済みのように、ものすごい速いスピードで。こんなことができるなら、「集団的自衛権行使の際は、
国会の事前承認で歯止めをかける」から安心せよといっても、
何の担保にも、歯止めにもならないことを
国会中継を見るものに確信させる場面となった。のんきなことを言っては叱られるが、
戦後70年で平和憲法に大きな風穴を開けられたが、
この夏ほど、戦争の悲惨さを振り返り、憲法の尊さを学んだ年もなかったのでなかいか。

孫崎享さんのメルマガに、「最大の収穫は国民の覚醒」とあった。まさにそのとおり。
これが、これからの日本の最大の財産になると思う。

小林たかや議員が、朝の電話で、「小枝さん、茶色の朝だね」といった。
茶色の朝は、ひたひたと迫るファシズムの風景の物語だ。

子どもたちに、その話をしながら思った、今回の安倍さんの愚行は、
秘密保護法など、結局「茶色の朝」になりかけていた日本人を揺り起したのではないかと。

戦争で儲ける国にしてはならない

先立つ、9月16日に経団連が、「武器輸出を国家戦略として推進すべきだ」
との提言を正式決定したと報じられた。原発で稼げなくなってきたので、武器で稼ごうというのだろうか?

FullSizeRender 8月には、2016年度防衛費、
5兆911億円で過去最大との報道もあった。

「日本の経済界が戦争を望むような国になってはいけない」と述べ た首相は、故大平正芳氏だっただろうか。

いよいよ、アメリカとともに武器を携えて戦争し、それを産業とすることを、あられもなく主張するようになってしまったのかと、恐ろしい。

さらにさかのぼれば、
1月17日、エジプトにおいて、「イスラム国と戦う国に2億ドルの支援をする」とした中東スピーチの際、ゼネコン商社などぞろぞろと連れて行ったとも報じられていた。日本人の人質二人が拘束されていることを政府はすでに知っていたなかでの奇行、不気味というかクレージーというか・・・?

IMG_3404IMG_3403914国会デモ

テレビ中継

10月、11月とさまざまな会合を企画しています。
またその都度ご案内いたします。

議会もいろいろありますが、また次回に報告します。

2015年9月19日
自宅にて
小枝すみ子