千代田区

軽井沢で文学を学ぶ

秋の軽井沢で文化に浸る

軽井沢研修

有島別荘つゆくさ高原文庫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年、
廃止の宣告がされていた
軽井沢高原自然の家と
メレーズ軽井沢

区民の陳情と議会の決断があって、残ることになったのは、
ちょうど一年前の決算議会でのことでした。

研修もでき、子育て中のファミリーがリラックスして滞在し、散策できる先人たちがつくった貴重な区有財産です。

9月10日~11日、
軽井沢で「千代田区女性史」を学ぼうという女性団体の呼びかけに、

今回は、
区議会から女性区議3人が参加しました。

自民党の松本区議、共産党の飯島区議、そして私。
千代田区の女性議員は全部で25人中5人、ほかのお二人は地域行事が重なって参加できなかったが、思いがけず、さまざまなことを議論する元気な女性たちのディスカッションの場となった。

2000年に完成した千代田区女性史を題材にしたのも良かった。
千代田区ゆかりの女性たち、樋口一葉、平塚ライチョウ、与謝野晶子とビッグネームがきらびやかに並んでいるが、丸の内、電気街、古書店、書店、お屋敷町、大使館、劇場、女子高、そのいずれを紐解いても、戦前戦中戦後を生きた文化とくらしが浮かび上がるその物語は、いくら聞いても味わい深いものがあるのでした。
古書店街の女性あるじのなくなったおばあちゃんの話は、そのまちの歴史を男性と違った目線で浮かび上がらせる。
わざわざ聞かなければ、書かなければ、なくなったと同時に、忘れられ、語られることもない。
女性史とは、ザ・地域生活史なのだと。

当時の膨大な編纂作業を指導くださった江刺先生がおいでくださり、当時、区の呼びかけに参加した主婦を中心とする女性たち、国際平和男女平等人権課の担当課長、町会や商店街で活動する方々など、空気のよい軽井沢で、来し方を振り返り、これからを考える良い機会となった。

写真は、研修風景、カフェになっていた有島武郎の別荘、朝のマラソンで目にしたつゆくさ、野上弥生子の別荘、ほかにも堀辰雄の別荘も塩沢湖畔に集められている。
一番ヘビーな決算議会の前、豊洲も築地も千代田政治も大変な時に、
正直、軽井沢なんてのんきに行ってる場合じゃないと思いながらの参加だったが、思いがけず、こころの中がきゅんとするような、感動をいっぱいいただいた。考えてばかりいるより、足を踏み出してみるものだとつくづく。

軽井沢塩沢湖は小松川高校時代、
地獄の合宿の場所でもあった

見違えるようになった、軽井沢タリアセン、塩沢湖をぐるっと、堀辰雄と川端康成の世界に
ぬりかえてしまったかのような、塩沢湖。

わたしにとって、塩沢湖は、高校テニス部の合宿所。
なーんにもない殺風景なところと思っていたら、夢の別天地になっていた。

そしてその正面ゲート前に、古びたテニスコート、
これぞ、30数年前にしごかれたコートがそのまま・・・。
おーーー。
テニス部コートか
わたしより優秀な同級生たち、みんな子育て中か子育てを終えたところ、一息ついたら温泉に行こうねと話しているけれど、一息つくのはいつのことやらです。

めまぐるしい、日常を抜け出すことも大切。

文化にふれることも大切。

明日から、本格議会の始まりです。

たくさんたくさん問題課題山積、経験上、過ぎたるは及ばざるがごとしですので、ま、肩の力抜いて、ぼちぼちやっていきます。

原稿はほぼほぼかけているし、題材も絞れているので、あとは整理整頓だけです。

みなさま、ご指導のほど、よろしくお願いします。

2016年9月19日神保町のスタバにて

小枝すみ子