学ぶほどに何も知らないことがわかる
「まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて」
授業風景や生徒の人生の歩みを伝えるドキュメンタリー映画上映中!!~
「学べば学ぶほど、何も知らないことを知る」
一橋中学校通信課程入学式で、
先ほどの、太田校長先生の挨拶の言葉、そしてそのことを知れば知るほど
より一層学びたくなるとアインシュタインのことばをひいて挨拶をされた。
優しく力強いことばがいつも大好き、心に響く。
そして、
入学された80代の女性(一人の入学生)は、
家族や学校の先生、先輩方に見守られながら、
「朝日新聞でここで学ぶ皆さんの記事を見て、私も学びたいと思った。
夢見たことがかなってうれしい」と、お礼のことばを述べられた。
恥ずかしながら、何年も議員をやっていて、久しぶり(10年以上)に、ここに来られた。
やっとここに来られたという思い、いつしかバトル系の議員ばかりやっていた。
本当はもっと学ばないといけないのに、ずっとつま先立ちのような日々。
おだやかで当たり前の日常に近づくことができない。
保育園の入園式など、自分の2人の子どものときでさえ、行ったこともなく、区議27年目にして、今回初めて出席したほどだった。区民には叱られるかもしれないが、誰でもやること(行事参加のようなこと、通信は別)は、誰かがやってくださっていれば大丈夫と思うところがあったので、何かがあれば他を優先してきた。それだからできたこともいっぱいあるが、だから見えなかったこともある。
子どもたちも大きくなったところで、少し、視野と優先順位を変えてみようかと思う。
入学卒業行事は、本当に感動のあらし、中でも通信教育は何か格別な感がある。
時代を背負ったような、本当の学び、学ぶ喜びがあるのだろうなと勝手に想像をめぐらす。
政治の世界は、世界も日本も本当に大変なことばかり、
ブルーな気持ちになることも多い。入学卒業での場面は、
一つ一つ学ばされ、このまち(神田)や人々に育てられた自分たちをも振り返り、
このまちにこの学校にご恩返しをしなければいけない、とあらためて思う。
ちなみに、
昨夜の朝日新聞に掲載されていたが、
新宿の映画館「ケイズシネマ」で、14日まで、神田一橋中通信教育課程の
授業風景や生徒の人生の歩みを伝えるドキュメンタリー映画
「まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて」
(撮影・監督・語り、太田直子さん)が上映されているとのこと。
あと5日、行けるだろうか、行きたい。
数年前、一橋中生だった下の子に促されて、
NHK教育テレビで特集を見て感動したことが思い出される。
日々子どもたちの勉強部活を指導してくれている先生たちが、
通信の先生としてがんばっている。
地方から中央まで
腹の立つことの多い政治だが、政治もこのように誠実に、地道に、
日々の努力を積み重ねていくべきものと、思い返して、
背筋がピンと伸びるような気持ちになる、
雨なのにすがすがしい日曜日の朝。
大きく動いた、私も100%投球だった予算議会の報告は、昨日、ファックスニュースでみなさんに報告、A4の1枚、3分で読める区政報告、ということで結構人気です。
引き続き、2年間の折り返しになるニュースも仕上げに入った。
復活後2年間走り続けて、手前みそだが、すでに4年分働いたような気分。力不足は認めても、後悔は何一つない。この先、どのような政治の風が吹こうとも私は私。正しいと思うことを誠実に、ずるくなく、コツコツとしっかりやりきる、それが、私が大好きで大恩あるこのまちへの恩返しだと思っている。
2017年4月9日
小枝すみ子